東京で転職アドバイザーをやっている神谷です。
20代、30代のビジネスパーソンを中心に転職のアドバイスをしています。
今までに転職を支援してきた人数は300人を超えます。
ただその中で転職が上手くいくのは7割ほどです。
残りの3割は、転職して条件が悪くなるか、転職しなかった人たちです。
その人たちにはある種の傾向があります。
今回は転職で失敗しないための重要な3つの自問というテーマで書いてみます。
転職して何者になりたいのか?
自分がどんな人物になりたいのかを知るのは転職する上で重要なポイントです。
転職する理由は、給料や勤務時間、スキルや経験のためなど多岐にわたります。
しかしその根源は「何者かになりたい」という欲求なはずです。
給料を上げてワンランク上の生活をする自分を夢見る。
残業をせず定時に帰宅し家族と過ごす自分を夢見る。
高度な技能を持ち、会社や同僚、そして世間から注目され必要とされる自分を夢見る。
転職するすべての理由は「自分が何者かになりたい」という欲求に行きつきます。
転職するならまずは自分が何者になりたいのかをイメージできるようにしておきましょう。
転職で何を諦めるか?
転職しても全ての希望を叶えることは不可能です。
何を優先して、何を諦めるのかを明確にしなくてはいけません。
・給料
・ポジション
・社会的地位
・他人からの評価
・やりがい
・スキルや経験
・一緒に働く人
・会社のビジョンや理念
・仕事内容
・勤務地
・勤務時間
・休日
自分が何を求めていて、何に興味があるのか?
そして何を捨てられ、何が必要ないのか?
転職活動の第一歩として考えてみましょう。
とくにプログラマーの求人はそのほとんどが客先常駐です。
客先に常駐するということは多くの制限があるということです。
勤務時間であったり、働き方であったり、キャリアパスであったり。
そのため仕事人生における「やりたいこと」「やりたくないこと」を明確にして、諦めても良いことをシッカリ把握しておきましょう。
自分ではない、誰かに頼ってみたか?
誰にも相談せず一人だけで意思決定するのは危険です。
一生を決める転職は、外に出て、人に会い、自分の思いを語り、その評価や意見を取り入れなければいけません。
自分のことは自分が一番よく知っているでしょう。
だた自分では見えないこともあります。
思考が偏ってしまうこともあるでしょう。
ネットで見た情報だけではなく、人と会って直接話をしなければ得られない情報もあります。
往々にしてそういった生の情報にこそ価値があります。
しかし誰かに相談するのをためらうこともあるでしょう。
そんな時は自分を動かすルールを作ってみてください。
・今すぐ、転職エージェントに登録する
・3日後、必ず同僚に相談する
・月に1度、必ずその分野の勉強会やセミナーに参加する
転職はタイミングと言われますが、自分を動かすための勢いも必要になります。
まずは自分を動かすためのルールを作ってみてはいかがでしょうか。
人は強制されたルールがあれば、動けるものです。
転職したいならそのルールに従い、自分の思いを語れる「誰か」に頼ってみましょう。
転職アドバイザーから見た転職とは?
転職とは自分の人生と向き合うことです。
10年後、20年後、30年後にどうなっていたいのか?想像できなかったり、考えたくなかったり、不安になったり、多くの人が将来を考えるのが苦手です。
でも転職は苦手な将来設計を考えることなのです。仕事が辛いから、もっとお金がほしいから、上司とうまくいかないからと、今の苦痛を取り去ることを目的にして転職してはいけません。自分の人生に仕事がどういった役割を果たすのかをもう一度考えてみてください。そこにはきっと自分が求めている仕事があるはずです。転職を考えるのはそれからでも遅くはないでしょう。それじゃ。